私は独立前に、3箇所の税理士事務所に勤務していました。
従業員数だけで考えれば、小規模、準大手、中規模というイメージです。
計約9年勤務した後、個人事務所の税理士1人体制で開業し、今に至ります。
以前は税理士事務所勤務とはいえ、大きな括りで考えればサラリーマンでした。
そのサラリーマンだった私が、独立した現在、思うことをまとめました。
外の空気を吸うことが大事
先日、医業経営を中心に行っている士業やコンサルタント等が集まる勉強会に出席しました。
各参加者が自らで解決できないような事例を、その場で質問し、各参加者が討議し、適切な回答を得ることができる会です。
月に1度行われており、WEBでも参加や視聴が可能なので、余程のことがない限り私は参加するようにしています。
以前もブログで述べましたが、医業経営に関する的確な情報を得ることはなかなか難しいことです。
医業に限って業種特化している専門家が少ないためです。
医業専門を謳った士業やコンサルタントが出版している本やセミナーでも、正確さに疑問符が付くことも多いため、この会は私には重宝しています。
丁度今、いくら調べても不明な論点があり、先日出席した会にて質問しました。
細かな内容は伏せますが、概要としては、将来的に行うであろう行為及び会計処理と医療法54条の関係に関する事項です。
数名の方に回答を頂き、自分の中でかなり納得することができました。
税務と行政法務の双方に精通している方に伺いたかったので、この会に参加している方でなければ、適切な回答も得ることができなかったと思います。
貴重な情報及び回答に感謝しました。
サラリーマン時代は、自分の意思で他のセミナーに出席することは、頭にありませんでした。
時間の確保が難しいという言い訳はさておき、一番の理由は、勤務していた事務所内で解決できると勝手に思い込んでいたからです。
税理士事務所で勤務していると、その事務所内で行われていることが全て正しいと錯覚することがあります。
井の中の蛙ではありませんが、税務に纏わる事案では、まず自分で色々と調べ、疑って取り掛かる癖を付けることは大切です。
ここで詳細は述べませんが、外部の方々と接すると新たな世界が見えることも多いので、コロナが明けつつある今、また改めて色々な方に会ってみようと思います。
勉強時間は大幅に確保するべき
独立すると個人事業主となり、利点は様々です。
今の時期であれば、
など。
ただ、自由を得られる反面、リスクもあります。
個人事業主であれば、あらゆるリスクを全て受け持つことになります。
自由とリスクは表裏一体の関係です。
リスクを受け持つ以上、税理士としては正確な情報を逐一収集し、かつ習得することが欠かせません。
勤務税理士時代、自分にとってその勉強する時間を確保することは難儀でした。
その中でも割り切って仕事ができる同僚は、そのあたりを上手に回していました。
その点、私にその能力が無いことを自覚させられました。
前述の勉強会の存在を知ったのは、独立してから知り合った生命保険会社代理店の方による紹介です。
独立していなければ、このような会に参加することも無かったと思います。
過去の会で行われた勉強会の録音データやレジュメなども、全て視聴可能なので、私はフルで活用させて頂いています。
医療機関を顧問に持つのであれば、このような情報収集は必要不可欠と思います。
できるだけ時間を有効活用することを心掛ける
税理士事務所は離職率の高い業界です。
何年か勤務していれば、瞬く間に中堅となり、気が付けば中間管理職になります。
中間管理職になれば、従業員の管理や、事務所内の会議に出席することも増え、実務に取り掛かれる時間も必然的に短くなります。
気が付けば毎日のように残業し、飲み屋で一杯飲んで帰る、
電車内で本など読む気にもなれず、寝過ごして時間を無駄にする、
寝不足で朝、満員電車に揉まれながら無理矢理出勤、
など、サラリーマン時代は非効率なことも多かったです。
疲れ切った頭で知識を詰め込んでも、あまり効率的ではありません。
税法は毎年変わりますので、最新の情報を頭で整理して、実務に反映させることが求められます。
頭が冴えている午前中は、調べる業務などの仕事に集中するなど、時間を有効に使うことを心掛けています。
独立後は、自由なのは間違いありません。
平日の昼間でも、疲れたら気分転換に軽く走ったり、カフェに行ったりと自由にリフレッシュ可能です。
その特権を生かし、気持ちの切替は効率的にして、日常業務を上手に回していきたいものです。
・天気の良い平日に花見に行ける。
・平日の朝からWBCをリアルタイムで視聴可能。
・確定申告が終わり、暖かくなってゴルフに行ける。(全然行けていませんが。)